十文字学園河口湖寮篇


【危険】 ★★★★    ⇒危険
【規模】 ★★★     ⇒巨大
【交通】 ★★      ⇒不便
【遺留】 ★★★     ⇒数多
【総評】 ★★★     ⇒良好
Introduction

 霊峰富士を臨む山梨県は河口湖畔に位置するこの物件。
大学のセミナーなどに使われていた施設らしい。
湖畔という好立地ながらも、どういう経緯か放置された建造物。
森の中、ひっそりと佇むその姿は、往時とは様相を異にしているのだろうか。
今では聞こえてくるのは、湖のボートの音、そして風のざわめきだけ。
これは、そんな廃墟探訪の物語。





<<登場人物紹介>>

隊長……年齢不詳、住所不定、職業不明、好きなトランクは浪漫飛行出来そうなトランク、性別は♂

ひなた……13歳の中学1年生、好きなトランクはキティちゃんのトランクルーム、性別は♀







さあさあ、今回は山梨県まで来ましたね。 隊長、ずっと運転お疲れ様でした、ってことでここです、J学園K寮!!



こういう納屋を見ると、廃墟に来ましたって感じがして気が引き締まりますね。 あ、今回から画像サイズ変えてます。 いいカメラ買ったんでね。 あとフォントも、何となく



窓ガラスが割られています。 なんかこう、この木の板でさもガラスを割りましたテイになってますが、これは雨戸の板が外れてそこを何者かに割られたんでしょうね



それではお邪魔しま〜す……うわぁ〜……なんか、なんかこうテンション上がる感じになってきました!



中に本が散乱しているようですが、入口にもむき出し状態で、土に還るのをただ待ち続けているようです。 モミジがいいスパイスに



さて、ここから内部なのですが……。 早くも廃墟感満載な裏切らないこの景色。 たまらんとです……



椅子と自転車とピアノと私……え? 違うですって? ……廃墟とお前と俺? え、イコール? ……って、何押し倒そうとしてるですか、って無理やりねじ込んできたな、早速このやろう!



そんな隊長にはこの本です、はいどうぞ



それを読んだら次はこれで頭を冷やしてください



そこそこ立派なピアノがありますが、朽ちてもはや修復も不可能でしょう。 多分、夜な夜な誰かが弾いてる、ってパターンですね、これは



いつも思うんですが、廃墟になる時にこういう椅子って片付けないもんなんでしょうか? 部屋の中に普通に開いた状態で放置って、何なんでしょうかね? それとも第三者の所業?



隊長、何とも懐かしい自販機がありますよ! キリンレモンって、今じゃあんまり見かけなくなったけど、昔はよく飲みましたよねぇ。 それこそメロンソーダと並んで瓶に入ってね



色味の無い廃墟に、自然の緑とはまた違った鮮やかな色味を足してくれるこの自販機。 部屋の隅でも一際存在感を放ってますね



1988年のタウンページ……廃墟あるある……タウンページは、電話番号を調べるものじゃなくて、廃墟年齢を調べるもの



カウンターの向こうは厨房ですね。 となると、ここは食堂だったのでしょうか。 だからさっきからラーメンの香りが漂って来て……って、怖いこと言わないで下さいクソ隊長



あ、厨房じゃなくて調理室…………どっちでもいいや! なんならキッチン、とでも言いましょうか??



中は……うわぁ〜……これはなかなかにエゲツないって言うレベルじゃねぇぞ。 見てくださいよ、この腐敗感……バ○オハザードのエネミーでもここまで腐敗してませんよ



そして見てください隊長。 何か滴り落ちる音がするなぁと思ったらこれです。 雨漏りで天井から落ちてきた雫が、ビニール袋に入ってまた滴り落ちる……自然に還った廃墟の数少ない生音ですね



そして、何かあったらこれで助けを呼びましょう、そう、隊長に襲われたりね! 黒電話、ナツカシス……



厨房の勝手口はこちら。 しかしそれなりの施設なのに、勝手口は普通の家っぽいですねぇ



遺留品が残されております。 果たして、隊長はこのダンボールの中を空けて見る勇気があるのでしょうか!?



さて、先に進みま……す、と言いたい所ですが、ここから先はやめた方がいいです、って私の眠っている野生の勘がそう言ってます、いやマジで



気を取り直して戻ってきました。 1度でも見た景色になると、安心するのは何故でしょう?



本棚、そして本がいっぱい。 大体研修施設とかの廃墟って、本が残されてるんですよね。 



本のタイトルを見ても別に変な本はありませんね……って、変な本って別にエッチな本のこと言ってるんじゃないんですよ私は



風で外の木の葉がヒラヒラとざわめいたり、風が吹き込んだり、ちょっとビビリな隊長なのであった



って、あもうこんな時間! 隊長、先を急がないと日が暮れちゃいますよ。 ひぐらしですよ、ひぐらしの時間になっちゃいますよ、にぱー! 



先を急ぐであります……と言いたいところだけどちょっと待った!! 隊長、よく見てくださいよ



この床! 隊長は明後日の方向しか見てないから危険であります! もっと足元をよく見てください。 あ、違う意味ではよく人の足元を見てますよね……



あ……ガラス戸の向こうで何かが見てます……って思ったら、往年の名機(扇風機)でした、こりゃ失礼……



振り返るとなんか、現実である非現実な景色が。 カメラも撮り方一つでがらりと変わりますね。 隊長はもっとカメラワークを学んでくださいな



ここから先は、建物の外を通って行きましょう。 中が危険なら外、ってワケです。 え、フィニッシュで出すのと一緒? う〜ん、隊長の言うことは8割型よく分かりません……



建物は石垣の上にもあるようですね。 その繋がってる渡り廊下がどこか稲取の隔離病棟を彷彿とさせます



いくら古いとは言え、このトタン造りな建物は、研修施設と言うには少々貧相な感じがしますが。 そう、私の胸と一緒で……って何言わすか!!



少し迂回すれば石垣の上に出られました。 草木の密生具合が廃墟を物語っていますが、それに建物が溶け込むようなこの絵面がたまりませんね



2階建てのようです。 宿泊も出来る研修施設なら、まあこんなもんでしょう



何て言いますか、廃墟の中を進んで今まで来た方を振り返る時って、妙にドキドキしますね。 誰か後をつけてるんじゃないか、とか。 大概、隊長がいますが……



さて、どうやって中に入ろうか、と悩んでいるとこんな所にいい物が。 先人たちの知恵ですね、うんうん



椅子で窓からお邪魔しま〜す……って、うわぁ早速……。 部屋はもはや崩壊してますね……怪我しても担架があるかだ大丈夫ってわけですね



昭和カムバーーーーック!!



ゲホォッ、ゴホッ!! ……叫び過ぎて血みどろになっちゃいました……私の命ももうここまでのようです……



……って、冗談ですよ、冗談。 隊長、そんな本気になって涙目にならないでくださいよ……普通に反応に困りますから。 それにしてもこの血のようなもの、誰かのイタズラでしょうかね?



さて、お次は隣の部屋です。 見ての通り荒れてます。 本当はこの先に行きたいところですが、この畳の状態、リスクが高すぎます。 天井からぶら下がってるビラビラをターザンロープにして……とか上手くいくわけないでしょコノヤロ。



窓際の方は歩いても大丈夫そうな気もしますが……。 この先は特別何もなさそうなのでここで引き返しましょう。 このまま先に進むとミシシッピー殺人事件が起こりそうです



照明って、辺りを明るく照らすと同時に、その時代を映し出す証明でもあると思うです。 あ、私今いいこといったっぽい



今は昼間だから良いですが、夜になったらここは間違いなく「ほん怖」で語られるストーリーの舞台になれますよ、きっと



一旦退避です。 そして裏側に回ってみました。 石垣の上に架かった橋が、このダンジョンの最恐スポットです



っと、通りがかりに見つけました。 右側に窓がいくつもあったのは、やっぱりこれでした。 恒例の便器パシャリ! うわぁ、ばっちい!!



あ……隊長見てくださいよ、屋根の上に草が生えてますよ。 天然の屋上緑化ですね。 かの有名な天空の城も歩んだ道ですね



隊長、あの穴は何ですか? 某猫と仲良く喧嘩する茶色いネズミが出てきそうな穴ですが……。 え、猫の方が出てくるって? いやいやいや……



さて、これでこの廃墟ともさよならです。 短い間でしたけど、お世話になりました。 また会う日まで〜……って、もうここへ来ることは無いかな



見事なまでの綺麗に……荒れた庭です。 手前に石組みがありますが、多分池のようなものがあったんでしょう。 奥の門の壊れ具合とか、廃墟です。 当然ですが、廃墟です。 大事だから2回言いました






Epilogue

さて、今回は静岡県を飛び出して山梨県まで来たわけだが……

そうですね、山梨県の廃墟はお初ですね

お初……そう、お初だ。 そのお初の流れ、我々にもそろそろ必要なのだと思うのだが……どうだろう?

どうだろう?と言われても……完全に嫌な気しかしないのですが……

初めては、時には痛いこともある。 だが、誰もが皆通る道である。 そう、早いか遅いかだけの問題なのだよ

……で、何が言いたいんですか、隊長? もう単刀直入に言ってくださいよ……

分かった。 やらせろ

その余りにも抽象的過ぎる中にもいかがわしさ全開な要求に即答で「はい」と答えられる程、私は低脳では無いわ残念ながら




                       
戻ル



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