東京都立土肥臨海学校篇


【危険】 ★★★     ⇒危険
【規模】 ★★★     ⇒巨大
【交通】 ★★      ⇒不便
【遺留】 ★★      ⇒数多
【総評】 ★★★     ⇒良好
Introduction

 静岡県東部、伊豆半島に西海岸に位置するこの物件。
金山で有名な土肥の小高い場所に佇むこの臨海学校。
障害のある生徒向けの課外授業施設だったようである。
生徒数の減少で、解体となる予定だったらしい。
解体工事も途中で止まり、そのまま放置されているようだ。
これは、そんな廃墟探訪の物語。





<<登場人物紹介>>

隊長……年齢不詳、住所不定、職業不明、好きな模様はヨウムの首筋の模様、性別は♂

ひなた……13歳の中学1年生、好きな模様は70年代のオレンジ花柄模様、性別は♀







隊長、やってきましたよー、ずっと昔から気になっていた廃墟に。 廃墟探索なんて何年ぶりでしょうかね


ここ、学校の施設だったんですね。こうやってじっくり表札見たことなかったから分からなかったです


それなりに大きな施設のようですね。 え、隊長、デジカメ忘れたんですって? 携帯で写真ですか、はぁ……


あー、あそこが入口のようですね。 でも通りに面しているからちょっと入口から入りにくいですね。横から入りましょう


中庭に出る通路です。後ろを振り向けば、向かいのホテルが見えますね。 言っときますけど普通のホテルですからね


通路横の倉庫でしょうか。 遺留品は冷蔵庫だけですね。 


あ、別の倉庫にはエッチなDVDが捨てられてますよ! って隊長!そんなの拾わないで下さい!!


こっちには大きなDVDが! レーザーディスクですね……懐かしい……って隊長!相も変わらず大きくしたりしないで下さいよね


通路を抜けた中庭です。 右側の階段のような構造物がいい味出してますね。 高飛び込みってあんな感じの所から飛び込むんですよね


う〜ん、下から見るとなかなか迫力ありますね。 それなりに大きな施設のようですね


建物の周りはやっぱり草に覆われてます。 隊長、ハチには気をつけましょう。 ハチは今の時期が一番活発ですからね


壁画がありますが。 よくあんな所に描けますよね……私怖くてダメです。 え、肩車するから描いてみろって? いや、届かんし


よく見ると建物の一部は崖の上に建っているようですね


さて、では入口の方に戻って建物内を探索しましょう


あ、ここは下が水たまりになってます、迂回しましょう。 隊長は入ってもいいですけど。 いや、むしろ入って下さい


ここはロビーのようです。 ロビーには遺留品が散乱してます。 ルビィ……? じゃないですよ、ロビーです


あわ〜、こうして見ると遺留品というよりゴミですね。 隊長も度が過ぎると廃墟に棄てられちゃいますので気をつけて下さいね


今となっては珍しいブラウン管テレビですね。 これなら貞子も入りやすいでしょうね


あ、ソファがあります。 座り心地よさそ……って! なに押し倒そうとしてるですか!? 布団以外は禁止です!!


隊長、先に行きますよ。 ここは少し広い部屋です。 ラウンジでしょうか? 


あ、なんか壁に予定表がありますよ? ……って隊長、何書いてるんですか? ……『21日、ひなたとはいきょでエッ』ってやめれ!!


隊長、指の骨へし折りますよ? ……気を取り直して、カヤックがありますね。 海が近いからシーカヤックでしょう


たまにはちょっと芸術っぽく。 いい塩梅に風化したいい塩梅のメガネがありました。 隊長のメガネと交換するといい塩梅になると思います


窓の外はすぐ目の前が道路です。 結構車通りもあるから見つからないようにしましょう。 え? ステルス隊長? ……はぁ?


隣に畳敷きの部屋がありました。 布団があり……って痛! やっぱり布団でもダメです! やだっ、ホントにやめてください……!


…………医薬品の本があります。 ……結構状態がいいです。 ……隊長のせいでなんだか調子が狂っちゃいましたよ……


まあいつものことですから、気にしないようにしましょう。 ここはエレベーターの跡地ですね。 中に何故か買い物カートが……


エレベーターの階数表示ですね。 C3POの目玉みたいのがいっぱいありますね


あ、トイレです。 では、恒例の便器パシャリいきましょう


男子トイレですね。 無残にも破壊されてますが。 何度見ても男子トイレの便器は何だかいやらしく見えてしまいます


便器パシャリ! 遠目ですが、いい破壊され具合です。 スーパーマリオに出てくるカメの骸骨カロンのように砕け散ってますね


さて、次へ行きましょうか。 まだまだ先は長そうですね。 隊長、久々でまだ本調子じゃないようですね。 やけに静かで怖いです


カヤックのあるロビーを抜けて、先に進みましょう。 カヤックだけに、早っく行かないと……しょうがないですね、隊長の代わりですよ、今のは


階段がありました。 それでは上に行ってみましょう。 エレベーターは天国行きですので、階段で2階に行きましょう


食堂です。あのピクトグラムは何でしょうか? ナイフとフォークで食事中? 私には鼻息の荒いレレレのおじさんに見えます


食堂の中です。 それなりの広さがありますね。 青い猫型ロボットが居候している野比家の延床面積ぐらいありそうですね


ダイヤル式の電話です。この手の電話を見るとついつい6700番にTELしたくなっちゃいます 


あ、こんな所にもトイレが……特別何も無いので次行きましょう


2階からの眺めです。 裏山がすぐ目の前に見れてうらやましいですね。 え? 本心なわけないじゃないですか。 あんたバカァ?


あ、先ほど見ました階段のような構造物。 渡辺曜ちゃんならちょうど飛び込み出来そうな高さですね


窓から見た景色。 ちょうどカーブになった所で海も見えます。 駐車場の猫があくびをしてそうな空気感ですね


あ、いましたいました、駐車場の猫です! あくびはしていないけどね


た、隊長……この景色ヤバイですよ……色んな意味で……。 五臓六腑を何かが駆け抜けるような、そんな衝撃があります……


この草もよく枯れずにこんな所に生えてますね……。 隊長もこれくらいたくましく育ってもらいたいものです


多分、体育館のようなホールだったと思われますが、床が朽ちて草が生えてる……ちょっと異世界のような雰囲気もありますね


隊長、では次へ行きましょう。 万里の長城のように先はまだまだ長いです、早くしろこのやろ!


あ、ドアが空いてます。 この先を進んでみましょう。 怖いから当然隊長が前ですよ


あ、屋根が見えました。 危険なこと至極この上ないですね。 お〜怖っ


壁面には廃墟には漏れなくついてくる、DQNによる落書き、通称D落が描かれていますね


隊長、ついに屋上に出ました! スクールアイドルが練習してるかと思いましたが……いないです……残念です


う〜ん、いい景色。 駿河湾フェリーに信号旗を揚げたくなるような眺めですね


昔は屋上にも手すりがあったようですね。 手すりが無いと、後ろからドロップキックされたら終わりですもんね


屋上なのに大文字焼きのように草が生えてます、しかも枯れています。 この廃墟感を味わう為に、私は13年間生きているのです、はい


ここから見ると、ゴルフの打ちっぱなしのような雰囲気ですね。 放置しっぱなしの打ちっぱなしです


隊長、先はまだまだ長いですよ、さあどんどん行きますよ


見て下さい、この客室! 見事なオーシャンビュー……じゃないですね


あの地平線〜♪


カラフルな感じが、今の季節に丁度いいですね。 ここまできたら冬になったら白に染めてもらいたいです


こっちはもっと凄いです! この奈良時代のような極彩色もここまで来るともう芸術ですね……。 廃墟を美術館にしても面白いかも?


こちらは80年代のポップカラーなデザインですね。 こういう感じのフーセンガムありそう


ちと地味な色彩にはなりましたが、これはこれでよくある80年代ドラマのガード下っぽく演出できていますね


あら、こんな所にスプレー缶が。 あの極彩色は顔料じゃなかったんですね、残念。 それにしても律儀に綺麗に箱詰めしてありますね


た、隊長トラップです! むき出しの釘と散乱したガラス片です! これはこれで廃墟の醍醐味……ではないです、ただの危険ですこれは


場所は変わってトイレです。 何この破壊されたトイレは。 嫌だ、ハレンチだ、あっち行け


またしても画廊に来ました。 今度は70年代デザイン風ですね。 左上の古賀春江の絵に出てきそうなミノムシっぽいのがポイントですね


またまた画廊に。 ここはステンドグラスの作りかけのようですね。 やはりシュールレアリストの集まりだったようですね


ここは洗面所でしょうか。 ミラーがありますが……って、よく見たら右の鏡の真ん中……女の人がいますよ!


隊長、気をつけてください、ここにもトラップがあります。 足を踏み入れてみれば誰かに足を引っ張られますよ


こういう謎の構造物、私大好きなんですよ。 うん、このフォルムたまりません!


ここは一見するとバリ島のリゾートのようですが、紛れもない日本の廃墟です。 しかも4階ですよ、ええ


お風呂場のうようです。 当時は見事なオーシャンビューだったんでしょうね。きっと


破壊され方がえげつないですが、これは何の仕業でしょうか? 妖怪のせいですか……はぁ?


浴槽はスロープにもなっているようです。 子連れ狼もこれで安心だな……って隊長、いつの時代の人間ですか


脱衣所の棚の前は瓦礫の山です。 どうでもいいですけど、『GAREKI』ってアルファベット表記すると、もの凄くカッコイイ感が出ますね


隊長、もうそろそろ撤収の時間ですよ。 最後、あそこの鏡で自分に憑いていないか見て下さいね


ささ、そそくさと退散ですよ隊長。 長居するとそれだけリスクが高まります……な〜んて





Epilogue

土肥の海を眺めながら、廃墟探索……これまた乙なものだの

そうですね、廃墟というと案外山の中だったりしますからね

聴こえるぞ……この潮騒が。 まるでオイラを母なる海へ誘っているようだ

そしてそのまま遠くへ流されちゃえばいいのに……

時にあれだ、ヤシの木だ。 よく漫画であるだろ、畳3枚分くらいの小さな島にヤシの木が一本

……まあ、ありますけど、それが何か?

そこに廃墟を建てるんだ。 これ最強だろ? これがホントの軍艦島よ

……ツッコミ所があまりに多くて大変だから、やっぱりそのまま遠くへ流されて下さい




                       
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